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知ってて得する刺繍用語集



恥ずかしくて誰にも聞けなかった刺繍用語をこっそり勉強しよう!

注意: タカオ社内を基準に考えてありますので、一部標準語と異なる部分があるかもしれません。 また、それが原因であなたが何らかの損害を被ったとしても、当社は何の保証もいたしません。


  • パンク【専】
    英語のpuncture(タイヤに穴があいて空気が漏れている)が語源。
    アップリケをとめつけるステッチがうまくのらず、生地がはみ出したり足りない状態を言う。
    海外には予め金型でアップリケを抜いておくという習慣の無い国もあり、刺繍してから必要ない部分をハサミでカットするので、パンクがあたりまえという業者もある。



  • ジャガード(jacquard)【専】
    ジャカード織りの開口装置を発明したフランス人の名前。
    また、コンピュータ式になる以前の刺繍機をジャガードと呼ぶ。 ところが日本国内では近年のハイテクを駆使した電子制御式の刺繍機でもジャガード刺繍機と呼ぶ人がいる。
    海外でジャガード刺繍機と言えば、100%に限りなく近い確率で本来のジャガード式刺繍機を意味している。



  • デニール(denier)【専】
    絹糸などの太さを表す単位で、現在使用されている刺繍糸はこの方法で表記されていることが多い。 1デニールは1グラムが9000メーターの太さで、2デニールは2グラムであり、数字が大きいほど糸は太くなる。
    よく間違えられるものに番手という単位があり、デニールと番手の関係はおおよそ以下のようになる。
      120d/2 = 50番手
       75d/2 = 60番手
    ちなみに、デニーズで食事をするという場合は、「でにる」と言う。



  • パンチカード(punch card)【専】
    punched cardとも言う。 元々の意味は刺繍用データが記録された紙テープ(情報記録紙)だが、フロッピーに保存されているデータもこう呼ばれる場合がある。
    当時コンピュータ制御用のデータ(プログラムも含む)は紙テープに穴をあけることによって記録されていた。 この穴をあける作業がパンチ(punch)であり、いまだに刺繍用データ作成のことをパンチングと呼んでいる。 更に、これから開発されていく刺繍用データ作成機もパンチングマシンと呼び続けられることになるだろう。
    参考: パンチドランク(punch-drunk) 過度のパンチング作業を行い頭がおかしくなった状態。



  • ウキウキ【俗】
    糸調子が原因で上糸が生地の上でふわふわしている様子。 通常は不良品とみなされるが、これが良いと判断された場合には再現が困難なため逆に困ってしまう。
    使用例: 「ウキウキ刺繍」 「金糸がウキウキ」



  • 裏がサガラ【俗】
    主に下糸が過度に緩い場合に起こる生地裏面で大量の糸が絡まっている状態。 たいていの場合は針穴に糸がつまって生地が取り外せなくなている。
    同意語: 「だんご」



  • 横振り【専】
    針が左右に振れる刺繍用ミシン。
    地域によって、横振り、手振りなど、呼び方に違いがある。



  • ドロンワーク(drawn work)【専】
    ドロン(drawn)は引き抜くという意味で使われており、本来は織物の糸の一部を引き抜いて模様をつくる刺繍技法のこと。
    刺繍機の場合は、1カ所を中心に円形にサテンステッチをいれ、中心に穴をあける技法を意味する。
    ごく希に小さな英文字刺繍をしているときなどアルファベットのオー「O」がドロンワークになってしまうことがある。



  • ナナハン【俗】
    75d/2の刺繍糸のことをこう呼ぶ。 糸が細く120d/2で刺繍するよりかなり針数が増えるため限定解除の免許が必要。



  • パトリオット【俗】
    ミサイル○ルブランドの糸のこと。 英語の意味は愛国者。



  • マヨネーズ【俗】
    キュー○ーブランドの糸のこと。 関西風味。



  • タタミステッチ【専】
    タタミの目の様にステッチをいれ、一定面積を刺繍糸で埋めること。 英語では通常「フィル(fill)」と言うが、タタミ(TATAMI)で通じる国も多く、日本が海外へ輸出した言葉の一つと言える。



  • パラパラ【基】
    アップリケ止めつけの密度の種類で、少しほつれているように見える程度のこと。


 





last updated June 11, 2005